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最近よく耳にする「HYROX(ハイロックス)」。どんな競技なのか、運動経験が少なくても出られるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
HYROXは、1kmのランニングと8種類のワークアウトを交互に行うフィットネスレースです。日本でも大会の参加者が急増していて、2026年8月の千葉大会には約12,000人が集まりました。
この記事では、HYROXのルールと8種目、部門ごとの重さ、完走タイムの目安から、初心者向けの練習メニュー、練習できるジム、大会の出方と参加費までまとめて解説します。
気になる章から読んでみてくださいね。
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ランニングと筋力系のワークアウトを交互に行う室内レース!
HYROXは、1kmのランニングと1つのワークアウトを8回くり返すフィットネスレースです。走る距離は合計8km、ワークアウトはスキーエルゴやスレッド(重りを載せたソリ)を押す種目など8種類で、順番も内容もすべての大会で同じです。
室内の大きな会場で行われ、同じ時間にスタートした参加者と一緒にゴールまでのタイムを競います。プロの選手から運動を始めたばかりの人までが、同じコースで同じ種目に挑戦するのが特徴です。
HYROXは2017年にドイツのハンブルクで始まりました。大会公式の発表によると、2026年8月時点で世界30か国以上・95都市で大会が開かれています。
日本では2025年に横浜で初めて開催され、その後の大会は参加者が大きく増えています。
| 大会 | 時期・会場 | 参加者 |
|---|---|---|
| 横浜(日本初開催) | 2025年8月9日・パシフィコ横浜 | 約3,800人 |
| 大阪 | 2026年1月30日〜2月1日・インテックス大阪 | 8,087人 |
| 千葉 | 2026年8月6日〜9日・幕張メッセ | 約12,000人 |
公式サイトでは、参加者の98%以上が完走しているとしています。自分の体力に合わせてペースを調整できるため、「運動を続ける目標がほしい」という方にも向いています。
| 比較項目 | HYROX | クロスフィット | マラソン |
|---|---|---|---|
| 内容 | 1km走×8回と8種目(毎回同じ) | 日替わりのメニュー(WOD) | 走るだけ |
| 求められる力 | 持久力+筋力 | 筋力・技術・心肺など総合力 | 持久力 |
| 技術の難しさ | 低い(シンプルな動き) | 高い種目もある(重量挙げ・体操) | 低い |
| 競技の形 | 室内の一斉レース | オンライン予選から始まる大会など | 屋外のロードレース |
| 向いている人 | 走るのも筋トレも好きな人 | 毎回違う刺激がほしい人 | 走ることが好きな人 |
クロスフィットのトレーニングには、スクワットやローイング、ウォールボールなどHYROXと共通する動きが多くあります。クロスフィットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

レースは「1km走る → ワークアウト1種目」を8回くり返します。種目の順番は決まっていて、どの大会でも次のとおりです。
| 順番 | 種目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | スキーエルゴ | 1,000m |
| 2 | スレッドプッシュ | 50m(12.5m×4本) |
| 3 | スレッドプル | 50m(12.5m×4本) |
| 4 | バーピーブロードジャンプ | 80m |
| 5 | ローイング | 1,000m |
| 6 | ファーマーズキャリー | 200m |
| 7 | サンドバッグランジ | 100m |
| 8 | ウォールボール | 100回 |
ランニングのコースと各種目のエリアは、「ロックスゾーン」と呼ばれる移行エリアでつながっています。決められた入口・出口を通らなかったり、種目のルールを守らなかったりすると、タイムにペナルティが加算されます。
ロックスゾーンの移動時間もタイムに含まれます。上級者ほど、ここでのロスを減らす練習もしています。
詳しいルールは大会ごとに更新されることがあるため、出場前にはHYROX Japan公式サイトで最新情報を確認しておきましょう。
8種目の動きと、初心者が押さえておきたいコツを紹介します。重さは部門によって変わるので、次の章の表もあわせて確認してください。
スキーのストックを突くように、上から下へハンドルを引き下ろすマシンです。腕だけでなく、お腹と脚を使って体ごと沈み込むと疲れにくくなります。
重りを載せたスレッドを前へ押します。体を前に倒し、腕を伸ばしたまま脚で床を蹴るのがポイントです。HYROXの中でも特に脚に効く種目です。
ロープを手繰り寄せてスレッドを引き寄せます。腕の力だけに頼らず、後ろに体重をかけながら背中と脚で引くと、後半の種目に余力を残せます。
バーピー(しゃがむ→腕立ての姿勢→立ち上がる)をしてから、前へ両足でジャンプします。大きく跳ぶより、一定のリズムで続けることを意識しましょう。
ボートを漕ぐマシンです。脚で押してから上半身を引く順番を守ると、少ない力で効率よく進めます。ここで呼吸を整える選手も多い種目です。
両手にケトルベルを持って歩きます。肩をすくめず、背すじを伸ばして小走りに近いペースで進むと、握力の消耗を抑えられます。
サンドバッグを肩に担ぎ、ランジ(足を大きく踏み出して膝を曲げる動き)で進みます。後ろの膝を床につけるのがルールなので、深くしゃがむ練習をしておきましょう。
ボールを胸の前で持ってスクワットし、立ち上がる勢いで壁の的に投げます。最後の種目で脚が疲れているため、最初から細かく区切って休むのが完走のコツです。
HYROXには、重さや人数の異なる部門があります。初めて出るなら、標準の重さで行う「Open」がおすすめです。
| 部門 | 内容 |
|---|---|
| シングル(Open) | 1人で全種目を行う。標準の重さ |
| シングル(Pro) | 1人で全種目を行う。Openより重い |
| ダブルス | 2人一緒に8kmを走り、各種目は2人で分担して行う(Open・Proあり) |
| リレー | 4人のチームで、1人あたり1km×2本と2種目を担当 |
| アダプティブ | 障がいのある方向けの部門 |
シングルの重さは次のとおりです。女子Proは男子Openと同じ重さになっています。
| 種目 | 女子Open | 男子Open・女子Pro | 男子Pro |
|---|---|---|---|
| スレッドプッシュ(スレッド込み) | 102kg | 152kg | 202kg |
| スレッドプル(スレッド込み) | 78kg | 103kg | 153kg |
| ファーマーズキャリー | 16kg×2 | 24kg×2 | 32kg×2 |
| サンドバッグランジ | 10kg | 20kg | 30kg |
| ウォールボール | 4kg・100回 | 6kg・100回 | 9kg・100回 |
ダブルス・リレーの重さは、男子・女子・混合の組み合わせによって決まります。ダブルスは女子ペアが女子Open、男子ペア・女子Pro・混合が男子Open、男子Proが男子Proと同じ重さです。リレーにはProがなく、女子・男子それぞれのOpenの重さで行います。出場する部門の重さは、エントリー前に公式ルールブックで確認しておきましょう。
HYROX Japanの公式FAQによると、前のシーズンの平均完走タイムは1時間32分です。上位の選手は1時間前後でゴールします。
初めて出る方は、まず1時間30分〜2時間でのゴールを目標にすると現実的です。たとえば1kmを6〜7分で走ると、ランニングだけで約50〜55分。残りの時間で8種目とロックスゾーンの移動をこなすイメージです。
上の3つができれば、休みながらでも完走を目指せます。足りない部分があっても、3か月ほど練習期間をとれば十分に間に合う方が多いですよ。
HYROXで特に苦しいのは、重い種目のあとに脚が重いまま走ることです。3つ目の「つなぎ練習」を週1回でも入れておくと、本番での失速を防げます。
| 曜日 | メニュー | ポイント |
|---|---|---|
| 月 | ゆっくりジョグ 30〜40分 | 会話できるくらいのペースで |
| 火 | 休み | ストレッチや軽い散歩はOK |
| 水 | 筋トレ:スクワット・ランジ・デッドリフト各3セット+ウォールボール(またはダンベルスラスター)30回 | フォームを優先し、重さは控えめに |
| 木 | 休み | — |
| 金 | つなぎ練習:1km走 → ローイング500m → 1km走 → バーピー10回 → 1km走 | 本番と同じ「走る→種目」の流れで |
| 土 | 休み | — |
| 日 | ロングジョグ 45〜60分 | 距離を少しずつ伸ばす |
スレッドやスキーエルゴがないジムでも、次のような種目で代わりの練習ができます。
| HYROXの種目 | 一般のジムでの代わり |
|---|---|
| スキーエルゴ | ケーブルマシンで腕を上から下へ引き下ろす動き/ローイングマシン |
| スレッドプッシュ | レッグプレス・ウォーキングランジで脚を鍛える |
| スレッドプル | シーテッドロウ(ケーブルで体に引き寄せる) |
| バーピーブロードジャンプ | バーピー+立ち幅跳び |
| ローイング | ローイングマシン |
| ファーマーズキャリー | ダンベルを両手に持って歩く |
| サンドバッグランジ | ダンベルを持った、またはバーベルを担いだウォーキングランジ |
| ウォールボール | ダンベルスラスター(スクワットから頭上へ押し上げる) |
自宅では、エアスクワット・ランジ・バーピーなどの自重種目に、外でのランニングを組み合わせて練習できます。たとえば「1km走 → スクワット20回 → ランジ左右10回」を3〜4周すると、つなぎ練習の代わりになります。


HYROXの練習場所は、目的や体力に合わせて選ぶのがおすすめです。
| 練習場所 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| HYROX公認ジム(Training Club) | スレッドやスキーエルゴなど本番と同じ器具がそろい、HYROX向けのクラスがある | 本番に近い環境で練習したい人 |
| クロスフィットのボックス | ウォールボール・ローイングなど共通する種目が多く、HYROXクラスを行うところもある | 仲間と一緒に高い強度で練習したい人 |
| 一般のスポーツジム | 代わりの種目で練習でき、月額が比較的安い | 自分でメニューを組める人 |
| パーソナルジム | トレーナーがフォームや負荷をマンツーマンで調整してくれる | 運動経験が少ない人・ケガが不安な人 |
公認ジムは、公式のTraining Club検索で近くの施設を探せます。
運動経験が少ないなら、まずはパーソナルジムで基礎づくりも
HYROXの種目はシンプルですが、スクワットやランジ、デッドリフトのフォームが崩れたまま回数を重ねると、膝や腰を痛める原因になります。最初の数か月だけパーソナルジムで基本の動きを身につけ、その後に公認ジムや一般ジムで実戦練習に移る方法もあります。


| 大会 | 日程 | 会場 |
|---|---|---|
| BYD HYROX Osaka | 2027年1月21日〜25日 | インテックス大阪 |
| HYROX Nagoya | 2027年4月16日〜18日 | ポートメッセなごや |
オンラインの申し込みは、大会前の水曜日18時まで(売り切れ次第終了)です。人気の部門や時間帯は早めに埋まるので、出ると決めたら早めに申し込みましょう。
| 部門 | 参加費の目安(BYD HYROX Osaka) |
|---|---|
| シングル(Open・Pro) | 27,500円 |
| ダブルス | 1人26,125円(ペアで52,250円) |
| リレー | 1人約19,900円 |
制限時間がなく、歩いてもよいルールなので、初心者でも完走を目指せます。公式によると参加者の98%以上が完走しています。8kmを走り切る持久力と、スクワットやランジの基本的な筋力をつけておくと安心です。
16歳以上なら参加できます。予選などの条件はありません。千葉大会では16歳から76歳まで幅広い年代が参加しました。
2人で出る「ダブルス」や、4人で出る「リレー」があります。ダブルスは各種目を2人で分担できるため、初めての方や体力に不安がある方にも人気です。
体力によりますが、運動習慣がある方なら3か月程度が目安です。運動から離れていた方は、まず走る習慣をつけるところから始め、余裕をもって半年ほど準備するのがおすすめです。
大丈夫です。ランニングは歩いてもよく、自分のペースで進めます。ただし合計8kmを移動するため、ゆっくりでも長く動き続ける練習はしておきましょう。
2027年1月のBYD HYROX Osakaでは、シングルが27,500円、ダブルスが1人26,125円です(別途サービス料6.5%)。大会や販売時期によって変わるため、公式サイトで確認してください。
毎回同じ種目でタイムの伸びを確かめたいならHYROX、日替わりのメニューで技術も含めて幅広く鍛えたいならクロスフィットが向いています。共通する動きが多いので、両方を取り入れる方もいます。
参加できます。部門ごとに女性の重さが決められているほか、ダブルスやリレーでチームを組むこともできます。
HYROXは、1kmのランニングと8種目を交互に行うフィットネスレースです。動きがシンプルで制限時間もないため、運動経験が少ない方でも完走を目標に挑戦できます。
この記事のポイント
ゴールしたときの達成感は、日々のトレーニングの大きなモチベーションになります。気になった方は、まず次の大会を目標に、少しずつ練習を始めてみてくださいね。


